β-クリプトキサンチンはカロテノイドの一種であり、α-カロテン、β-カロテン、リコペン、ゼアキサンチン、ルテイン、と共にヒト血液中に存在する6種類の主要カロテノイドの1つです。
β-クリプトキサンチンは温州みかんを始めとして、赤ピーマン、パパイヤ、柿、ビワなどに含まれます。日本では温州みかんを日常的に食すため、諸外国に比べて摂取量が多く、血液中のβ-クリプトキサンチン濃度との相関が観察されています。一方、諸外国では温州みかんを日常的に食す習慣がないため、血液中や母乳中のβ-クリプトキサンチン濃度が低く、β-カロテンやリコペンなどのカロテノイドと比べてその生理学的研究が遅れていました。
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しかし、ここ数年の(独)農業・生物系特定産業技術研究機構果樹研究所をを中心としたグループの研究により、β-クリプトキサンチンの新しい生理活性が明らかになりつつあり、注目されています。その生理活性として、骨粗鬆症予防作用や抗疲労作用、美白作用、皮膚ターンオーバー促進作用がわかっております。
酵素処理温州みかん中のβ-クリプトキサンチンは温州みかんより30倍以上血中に吸収されやすいことがわかっており、さまざまな効果が期待されます。
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