提供:ヘルスビジネスマガジン社
中国医薬商業協会は3月5日、これからの医薬品小売業界のあり方について話し合う「2007年中国医薬品小売業界年度大会」を北京で開催する。自由化の波に乗り外資系企業の参入が相次ぐなか、生き残りをかけた他店との差別化が進む中国医薬品小売業が一堂に集まって年に一度行われる大会。今年は、アメリカで増収増益を続けるWalgreenのDevid Bernauer社長が急成長の秘訣について講演するほか、日本からは流通ジャーナリストの山本武道氏(月刊ヘルスビジネスチャイナ&アジア誌アドバイザー)が全国有数の差別化成功店を紹介するなど繁盛店となるための秘訣について講演する。 講演後は、2006年度の中国ドラッグストア20店舗、医薬品小売ブランド20、中国医薬品小売ブランド20が公表され、ベストテン店長などの表彰式が行われる。 同大会の詳報は月刊ヘルスビジネスチャイナ&アジア、ヘルスライフビジネスで報道する予定。
米国ネットメディアNPIセンターによると、21日、米国自然食品小売チェーン最大手ホールフーズ・マーケットと同じく自然食品小売チェーン大手ワイルド・オーツは、ホールフーズがワイルド・オーツの株式取得による合併で合意に至った、と発表した。ホールフーズは、1株あたり18.50ドルで5.65億ドル分の発行済み普通株式を取得する。ホールフーズは、1980年にテキサス州オースティンで設立されたナチュラル&オーガニック食品小売チェーンの最大手で、2006年会計年度の売上高は56億ドル、米国、カナダ、英国で191店舗を展開。ワイルド・オーツは1987年にコロラド州ボールダーで設立され、年間売上高は約12億ドル、米国24州およびカナダで110店舗を展開する。
中国衛生部の下部団体、中国保健協会(略称、CHCA)は、今年から、中国保健食品の登録申請の際の基準となる保健食品関連標準、約40項目を随時、公表していくことを明らかにした。同標準は国際認可の協会標準(NGU)に従って制定する。制定内容は、検査方法のほか、原料・サンプル・管理標準など。CHCAは現在、天獅集団、新時代健康産業集団、大連珍奥など中国大手企業18社と保健食品、保健用品、原材料など66の標準を制定している。すでに認可された標準は、ルチン、ダイズ配糖体、冬虫夏草エキスなど11種類の原料のサンプル標準、レシチン、人参配糖体、ローヤルゼリーなど16種類の原料の検査方法である。その他、冬虫夏草カプセル、銀杏葉製品、カルシウム製品、健康タバコなど5つの製品標準は、今年中に公表される予定だ。中国国家食品薬品監督管理局(SFDA)の厳衛星・保健食品処長は、「標準手段、技術で保健食品原料業界を規制することは、我が国の保健食品業界に貢献することになる。SFDAはこの取り組みに対して支持、協力する」と語った。
中国国家食品薬品監督管理局(SFDA)幹部会議が13日、北京で開かれ、席上、呉儀副首相は、食品と薬品の審査における腐敗行為を防止するため、認可制度を改革することを明らかにした。呉副首相は、現在、食品と薬品に対する監督面で抱えている問題について、①制度が整備されていない、②行政対応が規範化されていない――と指摘。その上で、今後、食品と薬品の審査にあたっては、受理、評価、認可を分離する制度を整備するなど、効果的な監督審査の権限を持つ体制を整えるなど改善を図っていく考えを表明した。
大気汚染が高齢女性の心血管病の発症、心血管病による死亡リスクを高める可能性があることが、最新の研究で明らかになった。同研究は、ワシントン大学研究チームが、全米36大都市在住で心血管病の病歴がなく、6年間、居住場所を移動していない50~79歳の女性約66,000人を対象に行ったもので、国立心肺血液研究所(NHLBI)が出資する「ウィメンズ・ヘルス・イニシアチブ」(女性の健康イニシアチブ)を通して集めた、患者データおよび環境保護庁の大気汚染データが使用された。研究では、同じ都市内においても住む場所により心疾患リスクが異なったが、長い間、大気汚染の微粒子にさらされた女性たちは、心臓発作、脳卒中などの心血管病リスクが高まり、微粒子以外に原因と思われる物質は見当たらなかった。この研究結果は「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」2月1日号に掲載されている。
米国のNPIセンターによると、米国大手サプリメント小売GNC(ジェネラル・ニュートリション・センター)の親会社アポロ・マネージメントは9日、民間投資会社アレス・マネージメントおよび独立行政法人オンタリオ・ティーチャーズ・ペンション・プランが16億5000万ドルでGNCを買収することに合意した。GNCはフランチャイズを含め全米に4800店舗を持ち、全世界46カ国で展開している大手小売。オンタリオ・ティーチャーズ・ペンション・プランは、カナダ・オンタリオ州で在職中および退職した教員約26万人の年金管理やファンドへの投資などの運営を任されている行政法人である。
NBJ最新号にも減量サプリメント&減量薬の詳細が紹介されています。
http://www.health-mag.co.jp/a-nbj.htm
米国FDA(食品医薬品局)は7日、処方減量薬であったオリスタットを市販薬として承認した。米国で減量薬が処方箋不要として承認されたのは初めて。オリスタットは1999年に処方減量薬としてFDAに承認されており、高用量のものは今後も処方薬として販売される。市販薬のオリスタットは「Alli」という製品名(GlaxoSmithKline社)で、18歳以上を対象に今夏にも米国で発売される予定。この市販薬がサプリメント市場にどのような影響を与えるか、今後が注目される。
米国ニューホープ社傘下のネットメディア、NPIセンターによると、FDA(食品医薬品局)は現在、水溶性繊維と冠状動脈性心疾患の健康強調表示に関する条件改定を検討している。これは、一部の食品には「低脂肪」の栄養条件を満たさなくても健康強調表示が可能になるというもの。同提案は、クエイカー・オーツ社の嘆願書によるもので、改定されれば、より多くの食品で健康強調表示が可能となる。
中国の各有力メディアの報道によると、中国国家食品薬品監督管理局(SFDA)の鄭篠萸・元局長が昨年12月28日に収賄容疑で、中国中央紀律検査委員会に事情聴取されたことが判明した。情報によると、近く逮捕されることが濃厚だ。鄭元局長は、現役の局長当時、審査許可権を利用して賄賂を受け取り、親族や部下の紀律・法律違反行為を放任した嫌疑がかけられている。温家宝首相は、元局長の紀律・法律違反問題を徹底的に調べ、厳しく処理するよう指示した。SFDAは昨年末、2005年1月1日から06年8月31日までの間に登録された国内外の薬品168740件について再審査を行うことを決定、今年6月までに完了する予定。
米国国立衛生研究所(NIH)の国立心肺血液研究所(NHLBI)は1日、米国女性の心疾患による死亡数が減少傾向である、と発表した。2003~2004年における死亡数は17,000人減少し、3人に1人だったものが4人に1人となった。2000~2004年の5年間、女性の心疾患による死亡数は減少を続けており、特に、ここ数年は着実に減少している。ローラ・ブッシュ大統領夫人は、自身も参加している「ハート・トゥルース(心臓の真実)」キャンペーンの成果に喜びのコメントを寄せた。全米規模の同キャンペーンは、女性の死因第1位は心疾患であり、それは健康的なライフスタイルにより防止できる、という認識を広げることを目的としている。「レッド・ドレス・コレクション」と呼ばれる毎年恒例の有名なチャリティー・ファッションショーには、有名デザイナーやセレブらが参加。2002年の開始以来、同キャンペーンのシンボルとして、認知度に大きく貢献している。