制作する側にすれば容易に持てる容器でも、状況によって大変持ちづらい物になってしまう。
薬の容器で考えてみよう。
タブレットタイプ容器は指の力が弱ければ中の薬が押し出せない。
ビンタイプ(またはプラスチック)の容器は手の力が弱ければフタを開けにくいし濡れた手でさわれば滑ってしまう。
このような、容器をユーザーが購入した場合、不便さを感じて次回からは他メーカーの製品に流れてしまうだろう
このような事態を避ける為に、例として医薬品、健康食品容器を観察して欠点と改善法を検証してみよう。
色々な状況を想定して使ってみよう
ボトルを開ける際に、ボトルを固定する際に添える片手、右利きと左利きで持ちやすい様に考えていますか?
子供の頃、このタイプの容器を開けるのに、力が入らなくて爪で開けた記憶はありませんか?それでも開けられなかったなんて事もあるハズです。
それに、押し出した時に中身が飛び出す事にも気をつけなければなりません。
このタイプは、開ける際、中のビニールも一緒に引っ張られどんなに力を入れてもうまく開けられない事がある厄介な容器です。
密封性に優れている分、指先に力を入れなくてはいけません。
内容物が液体の場合は中身がうまくでにくかったりします。
薬やサプリメントでは滅多に無いが化粧品関係の場合、
顔を洗ったすぐ後に触る事が多いですね。
手に石鹸がついた状態では、丸いフタやボトルはすべるため
ほとんど握ってまわす事ができなくなることがわかります。
持つ面積が少ない分、支える指により、力がいります。
押し出す部分も滑って、やっと出したと思ったら内容物が飛んでいく、なんて事も・・・。
普通に力をいれても開けにくかったものが、石鹸が付いた手だと余計に開けにくくなります。しかも、容器自体が薄いため、つまみあげる事さえ困難に・・・。
こうして観察をして改善点を考えてみると、普段私たちが普通に使っているものも、無意識に我慢をして使っている事がわかります。
製品を作ろうと考えている方、既に作った方も一度比較製品と自分の製品を見比べてみたり」、色々な状況を想定して実験をして、「どうすれば楽か」を追求しましょう。
ボトル製品は販売店を見れば分かるとおり、各メーカーで常に「楽に持てる」形が追求されています。