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容器デザイン研究所
インキにはどんなタイプがあるの?

印刷に入る前に使用用途別でデザイン、インキの選定をしてから印刷に入ります。

どこで使用するか、何に使用するか?で印刷のタイプもインキのタイプも違って来ます。例えば、食品容器に使うのであれば無臭で光を通さない物の方がいいですよね?

インキにはどのようなタイプのものがあるのでしょうか?

今回は、印刷インキについてご紹介致します。

インキ

インキのタイプ

インキ分類で重要になってくるのが乾燥方式の区分です。
いくつかのインキのタイプを以下にご紹介します。

酸化重合型

酸化重合型

乾燥型の中でも最もよく使われているのが酸化重合型です。

熱と空気中の酸素を利用して乾燥する、つまり自然乾燥です。

オフセット・シール印刷に使用されます。

蒸発型

蒸発型

次によく使われるのが蒸発型と呼ばれる、グラビア・スクリーン等で使われるものです。

特徴として、プラスチック原反等、溶融型の接着

高速印刷。乾燥時間の短縮ができる…‥などあります。

自然乾燥と熱風を用いた乾燥方式です。

浸透型

浸透型

インキの低分子量が紙に浸透、紙の上に高粘度の樹脂分と顔料が残るタイプのインキで、パラフィンワックスを樹脂成分とします。

漫画週刊誌や月刊雑誌に使われるのですが、汚染などが有り、現在では殆ど使用されていません。

重合型

重合型

エステル反応を使用してインキ膜内で硬化させるインキで、グラビア、スクリーン (オレフィン系などの収縮密着による印刷を要求するものに使用)。

安定的に反応する為、作業がしやすい。

UV硬化型

UV硬化型

モノマー、オリゴマーを使い紫外線を照射することにより分子を冷機させ、ラジカル反応によると塗膜を形成するインキ。

グラビア以外のほとんどの印刷に使用(グラビアはコストの問題でNG)

非吸収紙に使用する場合が多い。

短時間(数秒)で塗膜を形成させられる特徴を持つ。

EB硬化型

EB硬化型

何層にもわたるラミネート接着剤を硬化させることができ、インキの硬化後の硬さをコントロールしやすい。

容器殺菌に使用検討されています。

建材など多層ラミネート後の硬化反応にも使用。

窒素中での照射が必要なために日本では普及しませんでいた。(米国では安く普及)

食品・化粧品容器でよく使われるUVインキ

UVインキは瞬間硬化やインキ皮膜の強さに優れているため紙を始め多くのプラスチック容器に使われています。食品、化粧品容器によく使われており、ペットボトル印刷では、すでに主流になっています。

UV印刷のメリット
  • 瞬間硬化乾燥
  • 裏写りしない
  • 非吸収原反(プラスチック、金属)に適する
  • 多色印刷が可能
  • 低臭性
  • 印刷後の刷本(すりほん)のストックスペースが少ない。
UV印刷のデメリット
  • 通常のオフセットインキに比較して、水幅が狭い。
  • 専用の印刷材料を必要とする。
  • 版はバーニングしなければならない。
    もしくは、UVインキ用を使用する。
  • ブランケット、洗い油はUV専用を使用しなければならない。
  • インキ価格、装置価格が高い。
  • 上記のメリットを見ても解る通り、
    様々な特性により、食品、化粧品容器適したインキといえます。ペットボトル印刷では、すでに主流になっています。

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