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食品容器|殺菌レトルト食品容器・レトルトパウチ
電子レンジで加熱できるプラスチックの見極め方法
パク姉 レトルト容器(レトルトパウチ)に入ったカレー食べてるの?珍しいわね。パックンがヨーグルト以外の食べ物に興味持つなんて‥丸っきり普通の食生活じゃないの!
パックン ウ~イヒック!もうヤケだ!彼女にフラレたからレトルト食品のカレー食べて不健康になるんザンス!
パク姉 …は?何を言ってるのよ。レトルト食品はレトルト釜を使って殺菌をし、密封した容器に入れた物をいうのよ。病院食、赤ちゃんの離乳食としてもレトルト食品が市場に出ているし、高齢者や主婦の間では高い支持を得ているのよ!
パックン ハ!?まさか主婦もご高齢の方も赤ちゃんも自分の人生にヤケを起こしているんじゃ?
パク姉 まだ言うか!レトルト食品が不健康というのは無精して毎日同じレトルト食品を食べている若者のイメージから来てるんでしょう。でも最近ではレトルト食品にも健康を意識した製品も出て来ているし、男性人気ナンバー1のレトルト食品カレーにだって豊富な種類があって栄養面も見直されて来ているわ。むしろ毎日同じもの食べてる方が不健康になるわよ…。毎日ヨーグルトのみとか。
パックン ‥‥‥‥!!!!!!今までの食生活自体がヤケだったっていうザンスか…。

食品の品質を長く守ってくれるレトルト殺菌用包装材料

私たちの生活に当たり前のように根付いているレトルト食品は、1968年のボンカレーに初まり、今ではシチュー、おかゆ、スープ、パスタ・ご飯類の素、ソース類・・と、多様な用途開発とメニュー提案、簡便化・低価格志向でここまで伸長してきました。家庭用ではじまったレトルト食品も、この30年あまりで業務用、外食産業での消費が群を抜いています。
レトルト食品容器・包装で最も有名なのがレトルトパウチ。
元はアメリカの軍用食品として使われていました。
1955年にスウェーデンでレトルト食品が売り出され、その後1968年に日本でもみなさんがよく見るレトルト食品容器‥つまりレトルトパウチに詰められたカレーが売り出されました。
メリットとしては、先のページで述べたものに加え、開封しやすさ、遮光性に優れている、殺菌性、輸送が容易、実用強度がある‥など多くあげられます。私たちがよく目にするレトルトパウチは、中身の見えない状態の物ですが、食材は直接中身が見えた方が陳列効果や視覚性も高く保存に優れているガラス瓶に代わり通常のレトルトパウチの機能(殺菌、密封性など)に高いバリア性と透明性を兼ね備えたものとして登場したのが透明レトルトパウチ。
この二つのレトルト食品容器について以下で紹介しましょう。

(食品容器)缶詰いらずの保存食、レトルトパウチ

■レトルトパウチ包装の目的■
・耐熱性:高温で加熱殺菌し、常温流通ができる。
・バリア性:酸素ガス、光を遮断する。
・密封性・実用強度がある。

■レトルトパウチの材料構成・構造例■
~カートン(箱)を使用しない場合~
PET 12μm//ONy 15μm//AL箔 7μm//CPP 60μm
~カートン(箱)を使用する場合?
PET 12μm//AL箔7μm//CPP 70μm

■この包装材料にすることのメリット■
・PET(ポリエステル):耐熱性に優れている
・ONy(二軸延伸ナイロン) :物理的強度に優れている。
・AL(アルミ):酸素、水蒸気、光の遮断性に優れている。
・CPP(無延伸ポリプロピレン):耐熱性があり強い密封シールが保てる。

■レトルト食品の充填方法■
フィルムとアルミ箔を貼り合わせた包装材料に食材とたれを脱気、密封包装した後、加圧加熱殺菌(120℃20分間レトルト殺菌)を行ない、微生物を死滅させる。

■レトルトパウチのメリット■
・大量処理可能
・低コスト
・品質の変化が少ない
・購入者が開封するまで水分を保ち匂いを出さない
・真空包装、pH調整、 AW調整などの殺菌技法と組み合わせると効果増大

■レトルトパウチによって処理されている製品■
カレー、惣菜、スープ

(食品容器)透明容器としてのアピール効果もバリア性も抜群!透明レトルトパウチ

■透明レトルトパウチ包装の目的■
・アルミパウチ並のバリア性を有する。
・透明で中身がよく見える。
・高温の加熱殺菌ができるので常温でも流通が可能。
・廃棄しやすい。
・ガラス瓶と同じように立てて陳列できる。

■透明レトルトパウチ材料構成・構造例■
有機樹脂コートPET13μm//Ny15μm//レトルト用CPP60μm

■この構造の重要性■
・有機樹脂コートPET(ポリエステル):熱に強く、丈夫なポリエステルフィルムに特殊な有機樹脂をコーディングしてバリア性を高めたフィルム。
・Ny(ナイロン) :物理強度、耐熱性が強い。
・レトルト用CPP(ポリプロピレン):CPPの中で最も耐熱性に優れた分子構造で分子量が大きいもの。

■透明レトルトパウチのメリット■
・完全密封でなおかつ中身が見えるのでアピール性が高い。
・バリア性に優れている
・アルミパウチと同じで殺菌効果も密封性も高い。

■透明レトルトパウチの充填方法■
内容物を包装材料に入れる→シール→加圧加熱殺菌、加圧冷却→乾燥

■透明レトルトパウチによって処理されている製品■
野菜類、惣菜(煮豆等)

これらのレトルトパウチの他にも、平袋、スタンディングパウチ、四方シール袋などさまざまな形状のレトルト食品容器があります。

レトルト食品・レトルト食品容器(レトルトパウチ)の普及率

軍事用食料に使われていたレトルト食品も今では一般家庭に普及されており、若年層から高齢層まで、幅広く使用されています。
年齢、性別でレトルト食品、レトルト食品容器(レトルトパウチなど)の利用者を見ると最も多いのが19歳以下の男女で、毎日のようにレトルト食品を購入しているようです。
若年層に中年層になると使用頻度が減りますが逆に高齢層に入ると使用率は高くなります。介護食の使用、家事の時間や手間を省けるという理由があげられるでしょう。
老若男女問わず最も人気があるのがカレー。
主婦の間ではカレーに次いで麻婆豆腐や炊き込みご飯のもとなど、調理に手間がかかり、他の料理に併せられる食品が多く使用されているようです。

日本ではこのように一般普及率が高いレトルト食品ですが欧米ではあまり普及されていんだとか。なぜでしょう?

ここでクイズです

欧米ではなぜレトルト食品が普及しなかったのでしょうか?

  • ①オーブンによる調理文化があったから
  • ②さらにすごい保存食品が普及している
  • ③こだわり派が多いため食材は育てるところから始める
答えはこちら

私たちの食生活においても、容器の文化においても様々な変化をもたらしたレトルト食品と容器(レトルトパウチ)。
優れた包装機能と利便性、高い支持率のもと、あらゆる用途が考えられそうです。
容器・パッケージ戦略では、レトルト食品容器に関するご質問、開発、発注などあらゆるご相談に対応させていただきます。
お気軽にお問い合わせください!
レトルト食品容器‥加圧加熱殺菌に続いて、次回は食品容器の殺菌についてもっと幅広くご紹介しましょう。
あらゆる食品容器の中から殺菌容器にスポットを当ててお送りします。お楽しみに!





 
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