容器・パッケージ戦略 容器パッケージ情報室

食品をはじめ、化粧品、繊維製品、雑貨、医薬品、など、我々の生活範囲にあるほとんどのものが包装されています。その包装に用いる素材は、紙、プラスチックフィルム、アルミ箔、スチールなど、様々な素材があります。

これらの素材は、内容物の品質保護、流通手段での破裂防止を兼ねると共に、消費者へ商品価値をアピールし、且つ、消費者の取り扱いが便利になるよう選ばれている筈です。そして、この素材の選定と同時に、どのように包装をするかが更に重要になってきます。即ち、袋（パウチ）に入れるか、缶に納めるか、紙容器にするかなど商品価値と、取り扱い便利性を、適正な価格で提供できるように検討された結果、包装の形態が決まります。包装形態によって内容物の価値が左右されかねないので、容器、包装の選定は重要な要素になります。

以下に、食品、美容、医療品、その他日用品などで使われる容器・包装の形態を紹介します。

過大包装とは、内容量を誤認させるおそれのある過大な容器、または包装の事を言います。
農林水産省などの行政で特に定められているものではありませんが、観光土産品の公正競争規約にて定められているものです。
内容量を誤認させるおそれのある容器・包装の使用を禁止すること、内容量は容器包装の3分の2以上であることを目安とするなど17の公正競争規約を規定しています。

過大包装品の定義を紹介します。
空間容積（包装容積から内容品体積を控除した容積をいう。）が包装容積の２０％以上（神戸市では１５％以上）であるもの
２．包装経費（商品の販売価格から内容品の販売価格を控除した額をいう。）が内容品の販売価格の１５％以上であるもの
３．「アゲゾコ」，「ガクブチ」，「メガネ」，「アンコ」，「エントツ」，「十二単衣」等の方法により内容品を実質以上に見せかけているもの
４．二次使用機能（内容品の保護，内容品の品質の保全等の一次的機能を果たした後の使用機能をいう。）を偽装したもの
５．商品の詰め合わせ，抱き合わせ等により空間容積又は包装経費が必要以上であるもの

「アゲゾコ」とは容器の底をあげる包装。
その逆で、容器のフタを大きくすることを「コムソウ」と呼びます。