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食品容器|食品容器、包装のあらゆる殺菌技法を見る!

現在の殺菌技法ができる前はどうやって品質保持していたか?

  • ①殺虫剤を炊いていた
  • ②品質保持に対する諦めが早かった
  • ③塩を入れていた

塩を入れていた

現在のような 殺菌技法ができる以前は、加熱殺菌、乾燥、薫製の他に、塩分やクエン酸による殺菌技法により品質を保持していました。
冷蔵庫もない昔に、漬け物、味噌などすぐに食べず保存しておく食品の品質が保たれていたのは塩分によるところが大きいのです。
戦国時代には携帯味噌を兵士の食料として用いていたようです。
(里芋の茎を味噌で煮詰めて乾燥させ、縄にして腰に巻いていました)

さて、近代における殺菌の歴史を簡単に説明します。
1869年、加熱殺菌した生ビールが発売。当時は冷蔵技術が発達していなかったため、加熱殺菌が必要でした。
1958年にチキンラーメン…つまりインスタントラーメン発売。1960年にインスタントコーヒー発売。1967年、加熱殺菌せず無菌充填包装による殺菌技法で生ビール発売。1968年にボンカレー‥つまりレトルト食品発売。1969年に缶入りコーヒー、かつお削りなど削り節パック・ガス置換包装実用化、発売。1971年に発砲スチロール容器に入ったフリーズ・ドライ(凍結乾燥)技術を使用した日清食品のカップヌードル発売。1974年に無菌充填包装の牛乳の製造許可・発売がされます。

レトルト食品は、前回も紹介した通り元は軍事用の保存食として使われていましたが、1969年のアポロ11号の宇宙食として採用されて以来、商業向け食品としてアメリカで発売されました。しかし、当時のアメリカは既に一般家庭に冷蔵庫が普及しており、冷凍食品が発売されていたことで広まることはありませんでした。
逆に、日本でこれだけレトルト食品が広まったのは冷蔵庫の普及が遅れていたことによるものです。
ちなみに、日本最初のレトルト食品、ボンカレーの容器は透明レトルトパウチでした。強度やバリアー性などあらゆる安全性を考えて、現在のアルミ箔によるレトルトパウチが採用されたのです。透明レトルトパウチの方が新しいような感覚がありますが実はアルミ箔レトルトパウチの方が新しかったんですね

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