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温故知新 -Wマーケティング 事例2-

第4回 「明治乳業のWマーケティング」

健食販促戦略の手法のひとつに「Wマーケティング(戦略)」があるというお話を前回させて頂き、事例を一つ紹介いたしました。今回、W戦略の事例をもう一つ紹介しておきます。

明治乳業のW戦略

今回取り上げるのは、明治乳業の「VAAM」と「V.A.A.M.」です。え、同じじゃないの?と戸惑う方のために、昨年3月の明治乳業全面広告の内容をお知らせしておきましょう。

まず、某大手新聞全面広告で明治乳業の「企業広告」が入っています。内容は、「○○(新聞名)健康セミナー」というタイトルで、この中で“アミノ酸を科学する~スズメバチから学ぶ理想的な体脂肪燃焼”としてスズメバチアミノ酸混合液「V.A.A.M.」が紹介されます。これは、商品の「VAAM(バーム)」とは違うものであり、「運動時の体脂肪の燃焼をサポートするもの」と効能をはっきりうたっています。

「主語が何であるか」がポイント

次に、別途「商品広告 ~健康飲料 バーム(VAAM)」が多面的に打ち出されます。こちらではあの金メダリスト高橋直子さんの写真等を大きく扱い、「しっかりとした運動で。体脂肪は、すばやく燃やせ!」と表現しています。体脂肪を燃やす主語は商品名ではなく、「運動」になっているのがミソです。

いかがでしょうか?上記の内容を図示するとこうなります。

企業広告側 URLは別 商品広告  
「V.A.A.M」 ----------- VAAM(バーム)----→ 商品名のつけ方が大事
   
「V.A.A.M」は、体脂肪を燃やす   運動で、体脂肪は燃やせ  

W戦略の応用

以上、明治乳業の例はW戦略を有効に活用した例となっています。W戦略は、この他にも、「医薬品+健康食品」「明らか食品+健康食品」などのバラエティが考えられます。

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