前回は「明治乳業」のWマーケティング実践例を紹介しました。今回は小林製薬を例にとってみましょう。
「医薬部外品+医薬品」
小林製薬が従来出していた商品に、にきび治療用の「ビフナイト」と、にきび予防用の「びふないと」があります。
後者は部外品なので「にきび予防」までしか言えませんが、前者は医薬品なので「にきび治療」まで言えます。
他方、部外品は売り方が自由なのでコンビニでも売れますが、医薬品は少なくともこれまではコンビニでは売れません。しかし両者が併存していれば「にきび治療用の『ビフナイト』」の広告のイメージで「にきび予防用の『びふないと』」を購入するというケースも少なからずあったものと思われます。
分類 | PRできる効能 | 販売方法 | |
ビフナイト | 医薬品 | にきび治療 | コンビニでは売れない |
びふないと | 部外品 | にきび予防 | コンビニでも売れる |
以上、小林製薬の例を見てまいりました。前回の「明治乳業」のWマーケティング実践例と併せてご覧になるとWマーケティングの効果といったものがご理解頂けると思います。なお、今回は「医薬部外品+医薬品」でしたが、「医薬品+健康食品」、「明らか食品+健康食品」など、バラエティは色々考えられます。