総医研と博報堂がトクホのWebマーケティング会社設立
(株)総合医科学研究所(本社大阪府豊中市、梶本佳孝社長)と(株)博報堂(本社東京都港区、成田純治社長)は、トクホの情報発信を行うサイトを開設し、サイトを介してトクホなどの市販後調査やマーケティングリサーチなどを行う合弁会社を来年1月17日に設立する。事業開始は2月中の予定。
合弁会社の名称は、(株)エビデンスラボ。社長には(株)総合医科学研究所の嘱託医師で医学博士の川岸里香子氏が就任する。資本金は2億円で、(株)総合医科学研究所が60%、(株)博報堂が33.4%出資した。上記の業務の他に、トクホなどを対象にするサイトを介した広告宣伝の企画、制作、販売及びこれらの代理業務、サンプリングなどの販売促進活動の企画、制作、販売及びこれらの代理業務などを行う。トクホと特定の医薬品併用時の安全性及び有効性に関する臨床試験の受託ビジネスも想定している。
サイトで市販後調査などを行う際はサイトに登録したトクホ利用者から募る。これらトクホ利用者を会員としてサイト上で募集するほか、どのように募るかはまだ未定。また、サイトに掲載する商品は、(株)エビデンスラボ社が独自に売上高の大きさなどを考慮してピックアップ。サイト開設当初は50商品程度の掲載でスタート、随時追加していく。掲載にあたって、費用などは発生しない。トクホの有効性・安全性などを含めた情報やエビデンスを発信するだけではなく、さらにブログなど口コミを含めたコミュニティサイトを構築する。マイページ開設による個人健康データの管理も行えるようにする。
(株)総合医科学研究所は、この合弁会社の設立により「トクホに関する様々な情報やデータを網羅的に閲覧できる媒体が提供されることになり、有効性や安全性に十分な科学的根拠のある様々な製品についての正しい情報が国民に伝達されることになる」としている。