天然のビタミンKは大きく分けて2種類あります。
植物が作る『ビタミンK1(フィロキノン、PK)』と、
微生物が作る『ビタミンK2(メナキノン、MK)』です。
ビタミンK2は側鎖の長さの違いによりいくつかの同族体がありますが、栄養学的に重要なのはメナキノン-4(MK-4)と納豆に多く含まれるメナキノン-7(MK-7)です。ビタミンKは骨や血管の健康維持に必要な栄養素です。健康な骨の形成には、カルシウムやビタミンDだけでなく、ビタミンKの摂取が重要です。
【ビタミンKの吸収性について】
ビタミンKのうち、納豆菌が作るMK-7は、ビタミンK1やMK-4よりも吸収性が高く、また血中滞留時間が長いため活性が長時間持続することがわかっています。これは他のビタミンKに比べて8〜12倍の栄養価に相当するものと考えられます。
【J-オイルミルズ ビタミンK2の商品構成】
『M-1500』
ビタミンK2含量:1500μg/g(0.15%)以上、
性状:油状、荷姿:1kg、5kg
『P-1000』
ビタミンK2含量:1000μg/g(0.1%)以上、
性状:粉末、荷姿:1kg、5kg
『P-2000』
ビタミンK2含量:2000μg/g(0.2%)以上、
性状:粉末、荷姿:1kg
【特徴】
[ 1 ] 独自の油脂製造技術により開発された、ビタミンK2を多く含む食品素材です。
[ 2 ] K2オイルに含まれるビタミンK2の主成分は、納豆菌によって作られた側鎖の長いビタミンK2(メナキノン-7、MK-7)です。
[ 3 ] 特殊脱臭製法により無味無臭のため、味や臭いに影響を与えることなく、あらゆる食品に利用することができます。
[ 4 ] 高濃度のビタミンK2を含んでおり、少量添加するだけで栄養所要量を満たすことができます。
[ 5 ] ビタミンKは、正常な血液凝固や骨代謝に必須のビタミンで、血液凝固に必要な量と比べて、骨代謝の維持のためにはより多くのビタミンKが必要であることが知られています。
[ 6 ] 血管壁へのカルシウムの沈着を防ぐことが明らかにされており、動脈硬化の予防効果が期待されます。
[ 7 ] 食品やサプリメントで使われているビタミンKのうち、メナキノン-7は他のビタミンKに比べて利用効率に優れていることが多くの研究により明らかにされています。
[ 8 ] ビタミンKの経口摂取による毒性は報告されていません。納豆に多く含まれるメナキノン-7の安全性は、1000年以上の長い食経験から明らかです。
【安全性】
ラットを用いた単回経口投与毒性試験(100mg/kg体重)、90日間反復経口投与毒性試験(10mg/kg体重/day)を実施し、安全性を確認しております。また復帰突然変異試験と染色体異常試験についても実施し、安全性を確認しております。
【安定性】
ビタミンKは、熱および酸化に対しては安定です。開封前のK2オイルに含まれるビタミンK2は安定であり、また加熱に対しても安定です。ただし、ビタミンKは光とアルカリに対しては不安定です。特に光に対しては安定性が悪いため、遮光性のある包装が望まれます。健康食品としてご利用いただく場合、褐色瓶や着色したゼラチンカプセルが有効です。
【表示】
『M-1500』
表示例:納豆菌抽出物、食用油脂、ビタミンK2含有食用油脂
アレルギー:大豆
『P-1000』
表示例:粉末油脂、ビタミンK2含有食用油脂粉末
アレルギー:乳、大豆
『P-2000』
表示例:粉末油脂、ビタミンK2含有食用油脂粉末
アレルギー:大豆
▲油状タイプ、粉末タイプ
▲骨粗鬆症モデルマウスにおけるメナキノン-7の効果
▲2014年、J-オイルミルズは創業10周年を迎えました